*[シムーン]第13話「理(ことわり)」

 12話にてカイムとアルティがうまくいかなかったのは、カイムの気持ちに問題があったからで、しかもカイムが嫌悪しているのはアルティ自身ではなくアルティとの行為なのだから、きっかけさえあればまた仲良くやっていけると思ったんですが、当分はこれまでと変わらないようです。いや、今までよりも溝が深まったのか。アルティを見ると打ちのめされた感が出ていて、カイムを近づけない発言をし始めます。最終話まで今のままというのはちょっと寂しいので、いずれ改めて姉妹の関係を見直すような出来事が起こるんじゃないでしょうか。というか、仲良くなって欲しいという期待があります。

 一時期コールテンペストを引っ掻き回し、解散の気運のきっかけをつくったマミーナですが、メッシスに乗り込みピンク色の割烹着を装着して以来、じわじわ好感度を上げてきています。今回も厨房掃除で細やかさを発揮してたりします。気が強いところもあるけれど、料理上手で掃除もしっかり出来る。シムーンの中でもっともツンデレに近いキャラと言っても過言ではないでしょう。そんなマミーナに一言。
 強気なマミーナをもう一度見てみたいぞ、と。
ところが、「夢、みちゃったのかも。」ええー。そんなのやだー!

 今回のメインのお話はアーエルがモリナスから翠玉のリマージョンのことを聞いたところから始まります。最後の奇跡(最期の軌跡?)を描くと言われるリマージョンを、シムーンに乗るのが大好きっ娘のアーエルが、やりたいと思わないはずがありません。早速ネヴィリルに翠玉のリマージョンをやろう、言っちゃいます。それまで和やかな雰囲気だった食堂は静まり返り、ネヴィリルはムンクの叫びみたいな顔になっちゃいます。「やめて!」と言うのがせいいっぱいのネヴィリルに「アムリアの死を思い出してしまうから?」と追い討ちをかけちゃいます。ネヴィリルは部屋を出て行き、泣き崩れ、みんなとは別の倉庫に寝込んでしまいます。アーエルはフロエに格納庫に連れられて行き、人を好きになるとどうなるとか話を聞かされますが、アーエルにはピンときません。「好きな方がいろいろいいらしいよー。」甲板にてアーエルはリモネにフロエからの受け売りを披露しますが、やっぱり理解度ゼロ。
 リモネは廊下で会ったドミヌーラに突然キスをし、「好きと思ったー?」と聞きますが、ドミヌーラは驚きを隠せません。そして、照れも?
 アーエルはネヴィリルの寝ている部屋を探し出し、得意の窓から侵入して、なかなかいい事をいいます。「息がつまるね、この部屋。昔のガラクタばかり。空気も流れてない。あるのはなんの役にも立たない思い出だけ。外にでよ。行かなくちゃ!一緒にドアを開けよ、ネヴィリル!」そう言ってキスをします。部屋に入ってきたパライエッタに追い出されますが、ネヴィリルの心にはその言葉が少なからず響いてるようです。
 みんなの部屋ではアムリアの話が出ます。アルティ「私たちだってずっと避けてたもんね、あの言葉を口にするの。」カイム「口にしたら前に進めなくなる気がした。アムリアは強かった。いつも上を向いて迷いなんてどこにも無い様に見えた。」ロードレアモン「戦争なんて私には絶対無理って思ってたけれど、アムリアがいてくれれば負けることは無いようなそんな気がしたもの。だから、認めるのは怖かった。ううん、今だって認めたくなんてない、でも…」沈黙が流れますが、すぐにフロエが直したロードレアモンのぬいぐるみが話題になり、部屋に笑い声が戻ります。
 夜の見張台で、パライエッタとアーエルが話をします。パライエッタ「君は絶望を経験したことがないのか。」アーエル「それを知ってなんになる?」パライエッタは少し失望したようです。
 霧の深い夜にドミヌーラはコールの全員を集め、ネヴィリルとアーエルに空中基地を偵察に行くように言い渡します。パライエッタとネヴィリルは反発しますが、ドミヌーラのシムーンシビュラなのだから、なによりも宮国のことを考えて頂戴。という言葉をうけ、シムーンに乗り込みます。キスをした後起動していくシムーンを見て、フロエの感情なんて関係無かったんじゃない?との言葉にドミヌーラが反応します。「そんなはずは無いわ。考えられるとすれば、ネヴィリルは…」って、途中でやめるなー。
 順調に飛行するシムーンの中で、「やっぱりだ、あんたはやっぱり私を求めてるんだ。」と言うアーエルに対し、ネヴィリルは「わたしは・・・アーエルが、怖い。」