TVアニメーション 金色のコルダ〜primo passo〜
原   作 : コーエー
コミック原作 : 呉由姫(白泉社「LaLa]連載中)
監   修 : ルビー・パーティー
監   督 : 於地紘仁
シリーズ構成 : 吉田玲子
キャラクターデザイン・総作画監督藤岡真紀
テーマソング : カノン
アニメーション制作 : ゆめ太カンパニー
メインキャスト       演奏
日野香穂子 : 高木礼子 中島優紀
月森 蓮 : 谷山紀章 室屋光一郎
土浦梁太郎 : 伊藤健太郎 岡田 将
志水桂一 : 福山 潤 多井智紀
火原和樹 : 森田成一 阿部一樹
柚木梓馬 : 岸尾大輔 遠藤 慎
冬海笙子 : 佐藤 朱 西崎智子
天羽菜美 : 増田ゆき ―――
金澤紘人 : 石川英郎  所谷直生
王崎信武 : 小西克幸  室屋光一郎
               松本有理
リリ : 水橋かおり ―――

 最初見たときは、僕が見るようなアニメじゃないなって思った。かっこいい男の子達が出てくる、女の子向けのアニメという印象だったからだ。とは言っても、女の子向けアニメ、漫画を否定するわけではない。ただ、男性目線と女性目線の違いはいかんともしがたいと思っていたのだ。
 だが、そんなことには関係なく男でも楽しめる作品が存在することを改めて知った。この「金色のコルダ」がその一つだ。
 このアニメ「金色のコルダ」において、急激に面白くなるのは、第3セレクションでヴァイオリンの弦を切ってから。自分のヴァイオリンの弾き方に対する罪悪感などから、音楽から遠ざかり、ヴァイオリンをやめようとする香穂子。しかし、周りの人の香穂子への思い、香穂子のヴァイオリンが好きという思いが湧き出して、香穂子はヴァイオリンと一から向き合おうとする。魔法が切れたヴァイオリンは、香穂子の腕前に相応しい音を奏でる。それを聞いた校内の生徒は陰口を言ったりするが、香穂子は音楽と出合わせてくれたヴァイオリンと舞台に立ちたいと、最終セレクションに向けて練習する。と、あらすじはこんな感じなのだが、周りの男の子達の音楽との出会いや、壁を乗り越える様が描かれていて、全く無駄なシーン、セリフが無く、内容がとても濃いです。
 これじゃ、作品の良さを伝えきれてないですね。この作品の魅力的なところは「愛にあふれている」と、言うことでしょう。音楽が好きという思い、楽しいという気持ちがいたるところに表現されていたり、他の奏者に対する惜しみない賛辞があったりと、とてもあたたかい気持ちになります。悪者が出て来ないところも良いところです。もちろん、すばらしい音楽があることは言うまでもありません。
 評価は「珠玉の作品」です。

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