PS3のビジネスモデルに思う

後藤弘茂のWeekly海外ニュース

 SCEが他のゲーム機を意識してるうちは、PS3はゲーム機の呪縛を逃れられない。
 これはすごく悲しい事だ。SCEは世界を変える一歩を踏み出そうとしている矢先、ちょっとした気の迷いから、その可能性を自ら限定しようとしているように思えるからだ。
 当初のPS3の値段が、ゲーム機としては高い、という人たちの気持ちもわかる。そこで僕が思うのは、「SCEには両方をやってほしい」ということだ。両方とは、「ゲーム機」と「パーソナルワークステーション」とでも呼ぶべきモノで、ほぼ同じハードウェアを、2つの商品に仕立て上げる。そのうえで、ゲーム機にはライセンスゲームのみが走る様、ロックをする。パーソナルワークステーションの方はライセンスゲームのみならず、フリーのソフトが走る、という様に。
 実際にはどうなるかわからないけど、その方向性は維持してほしい。
 簡単に成功するとは思わないけど、今までに無かった未来を期待したいです。