第18話「葬列」

 周回遅れですが、ご勘弁を。

「彼女の魂は罪に縛られいます。しかし、慈悲深きテンプスパティウム、そして宮国は彼女を許し、受け入れます。」アングラスの葬儀が宮国で行われている。テンペストのメンバーはアングラスの最期を思い起こす。それがどうして古代シムーンに・・・。
 宮守様と司兵院の思惑が合致し行われた今回の葬儀、そこがやっかいだとグラギエフに話すアヌビトゥフ。
 アーエルはネヴィリルに話す。「アングラスは行ったんじゃないかって思うんだ。シムーンが爆発した瞬間、違う世界に。」
 アーエルはおじいちゃんの言葉を思い返す。「歳を取ることは選択を重ねること。選択を重ねることは可能性を消していくこと。シムーンはこの先を見せてくれる。違う世界だ。」アーエルは考える。「どこにもいて、どこにもいない。オナシアがそうなら。アングラスがそうなら。シムーンがそうなら。」ネヴィリルとアーエルはこの事を二人だけの秘密にすることを約束する。
 葬儀に参列出来ない差別は覚悟していた、と話した後、マミーナはロードレアモンに思い出を話す。高貴なる巫女様がねずみのシチューをおいしそうに食べていたのが楽しかった。私と一緒だ、と。ロードレアモンはマミーナに同意してみせる。しかし、マミーナは「やっぱり違うの。」と、立ち去る。
 マージュプールに集まったテンペストのメンバーに対し、司兵院は、マージュは祈りではなく、戦闘訓練だ、今描くことのできる最大の攻撃力のリ・マージョンを見せていただきたい、と。それに対してネヴィリルとアーエルが描いたのは、誰も傷つけることが無い蒲公英のリ・マージョンだった。
 シャワーを浴びながら考え込むパライエッタ。私の判断は間違っていなかった、と思っていたが、他人からの批判を思い出すにつれ、迷いが生じる。過去のネヴィリルの「私はあなたと・・・」という言葉を「言わないでくれ。」とさえぎったパライエッタだったが、妄想では、ネヴィリルのパルになりたいという要請を受け入れ、抱き合う。

 「シムーンを解体しろ、その言葉をあなた以外から聞くとは思いませんでした。シビュラ・ドミヌーラ。」古代シムーンを解体する作業を指揮しながら、ドミヌーラの言葉を思い出すワポーリフ。「あの日のことは忘れなさい。」とドミヌーラは言っていたが、ワポーリフは「忘れるわけにはいかない。信じるものが無ければ大地に立つことすら出来ない、あなたはそう言った。あなたはそれを見つけたのか。私はどうすればいい・・・。」
 ゆりがごを完成させたユンは、喜び、窓辺に駆け寄る。
 会議の最中いがみあう宮守と司兵院、「今回の議題は敵の空中補給基地をどうするかだが、古代シムーンのほとんどは嶺国の手に渡っている。今コールテンペストに偵察の任を与えるのは危険・・・」とハルコンフが言うと、司兵院から批判される。そして、ネヴィリルのパルがアーエルであることが伝えられると、「シヴュラ・アーエル?彼女の祖父は確か・・・」と宮守。
 司兵院の命令で、アングラスの棺がどこかに運ばれている。それを見たユンは「霊を愚弄するなど許されることではない!」と阻止しようとするが、力では男達に敵わなかった。
 会議室に集められたテンペストのメンバー。今回の任務はメッシスを中継拠点として、空中補給基地を偵察することが伝えられると、フロエ「せっかくあんなカビくさい所から抜け出せたと思ったのに。」ワウフ「またよろしくお願いします。巫女様。」そして、パルを再編し、ロードレアモンとモリナス、ネヴィリルとマミーナがパルを組み、アーエルとユンは、今回の任務から外される。その事に対して、アーエルは怒り、ネヴィリルは納得のいく説明が聞きたいと言うが、ハルコンフの「これ以上、私を困らせないでくれ。」という言葉に黙りこむ。
 夜の喫茶室で考え込むネヴィリルを、パライエッタが半ば強引に踊りに誘う。ネヴィリルは、「アーエルと向き合うことは、アムリアと向き合うこと。そして自分自身と向き合うことになる。私はそれが怖かったのかもしれない。」その後、パライエッタはネヴィリルの言った「違う世界」を誤解し、押し倒す。「違う世界なら私が見せてやる。」と強引にキスをする。初めは抵抗していたネヴィリル。ふと、冷静さを取り戻したパライエッタは恐ろしくなって逃げ出す。
 「緊張して寝付けないんじゃないかと思って。」ロードレアモンがマミーナの寝ているベッドに腰掛ける。マミーナはみんなと一緒の立場になりたい。けど、前とは目的が違う、本当の友達になりたいと言う。ロードレアモンはマミーナに子守歌を歌ってあげる。
 夜が明け、任務を任された4機が発進する。アーエルとユンは外された理由に心当たりがあるが、アーエルは理由を約束したから言えない。ユン「それは賢明だ。約束とは守り貫く為にあるもの。」アーエル「アタシは行かなくちゃ。」ユン「オレもだ。」二人は振り向き、駆け出す。


 いろいろ言われているようですが、僕は岡田麿里さんの脚本好きですね。物語が盛り上がるのも、見ていて気持ちいいのも、この人の脚本のおかげかなと思ったりします。今にして思うのは、18話西村ジュンジさん、19話岡田麿里さん脚本だったらどれだけよかったかと。
 あとスタッフブログのアーシャさんは結構いじられたがりのようですね。
 第20話は周回遅れにならないようにしたい・・・。